2つの甲子園決勝再試合

ヒット

長い高校野球の歴史の中で、甲子園の決勝戦が延長18回まで戦いながら引き分けで決着がつかず、決勝再試合となった印象に残る対戦があります。

ひとつは、1969年夏の甲子園の決勝で史上初の再試合となった松山商業と三沢高校との試合。松山商業は井上明投手、対する三沢高校は太田幸司投手の投げ合いとなって、0対0のまま延長18回まで戦っても引き分けが続き、再試合となりました。三沢高校の太田幸司投手は、のちにプロ野球(元近鉄)で活躍する選手で、この甲子園では「コーちゃんフィーバー」を巻き起こしました。しかし、決勝再試合の結果は4-2でひとりで384球を投げぬいた太田幸司投手に松山商業が勝利しました。

ふたつ目は、2006年夏の甲子園の決勝、駒大苫小牧と早稲田実業の対戦です。現在ヤンキースに在籍している田中将大投手と現在日本ハムファイターズに在籍している斎藤佑樹投手の投げ合いで18回を1-1で引き分け再試合となりました。決勝再試合は、1点差まで迫られた早実のエース斎藤投手が最後の打者となった田中選手を三振に仕留めて4-3で投げ勝ちました。