高校野球の全国大会として知られている選抜高等学校野球大会に出場するためには、基本的に各都道府県で開催される予選で選ばれる必要があります。各予選はトーナメント形式で行われ、一度も負けずに勝ち進むと全国大会に出場できるという仕組みです。
全国大会は、春と夏の二回開催されています。どちらの全国大会も、甲子園球場で行われる点では変わりません。しかし、選抜方法や選抜する時期が異なるので注意が必要です。夏の予選は、春から夏にかけて各都道府県ごとに行われます。都道府県ではなく決められた地区ごとに開催しているのが、春の予選です。全国大会に出場できる高校の数も、49校の夏に比べて春は少なくなります。また春の予選では、勝ち抜きの枠だけでなく21世紀枠なども用意されています。
21世紀枠は、2001年に設けられた制度です。選抜する際は、試合に勝つかどうかではなく他校への影響や学校の特色といった点を見ます。21世紀枠で出場した後、勝ち抜きで夏の甲子園に出場している高校もあります。