高校野球の聖地 甲子園の土
高校野球における目標であり憧れとなっているのが甲子園です。ここはドームが各地に建てられる現在においても、伝統的な土の球場として、広く使われています。しかも使われているものは、どこにでも落ちているようなものではありません。
かつては淡路島から運ばれていましたが、質の研究を重ねた結果、今ではブレンドしたものが採用されています。それも鹿児島、大分、鳥取、岡山から集められ、そこへ中国福建省の白砂を加えるという、たいへんな拘りです。しかもシーズンごとに配合が変えられ、野球の試合にとってベストな環境が整えられています。
一方、甲子園の土を持ち帰る光景もお馴染みです。その始まりとして記録に残っているのは、1937年の第23回大会になります。ただ、持ち帰った選手は、他の高校の選手を真似たと証言しており、もっと古くから行われているのも事実です。これからも高校野球の聖地として、甲子園の土は球児の活躍を見守っていくことでしょう。