高校野球と言えばカチ割り氷

観客席

カチ割り氷は、夏の高校野球が開催される期間中だけ甲子園球場で販売されている名物です。同じ球場ですが、プロ野球である阪神タイガースの試合では販売されません。ビニール製の袋の中に、割った氷とカキ氷用のシロップが入っています。中部や東日本では、割り氷やぶっかき氷と呼ばれているものです。

氷には六甲山系の地下水が使用されており、溶けにくいのが特徴です。暑い夏の日に溶けた氷水を飲むだけでなく、額などにあてて涼むためにも用いられます。

カチ割り氷は、1957年に地元の西宮市で梶本商店が販売を開始しました。かつては球場内でビニール袋に中身を詰めて販売していましたが、現在では衛生面を考慮して工場で袋詰めしたものを販売しています。

冷たい飲み物として人気が出たため、カチ割りビールやカチ割りワインなども派生しました。しかし、これらは袋に入れるのではなく氷を満たしたグラスに注ぐ飲み物を指しており別物と考えて良いでしょう。