高校野球の練習における根性論

バッティング

夏の風物詩である、全国高校野球選手権も100回を迎えました。近年は猛暑に見舞われ、炎天下でプレーをすることに対して、疑問視する声も上がっています。夕方からプレーするという案も上がっていたようです。しかし、そういった過酷な状況でプレーすることに対して、現在でも根性論を話してくる人や過酷な練習を強いるといった状況が蔓延しているようです。

昨夏には、野球部のマネージャーが練習直後に倒れ、亡くなったというニュースもありました。そのほかにも部活中に熱中症で倒れて運ばれたなどというニュースも上がっており、心を痛める人も多くいたことでしょう。

このように、生徒に無理をさせてまで練習をすることは間違っているのではないでしょうか。「根性論」と「精神論」が混合しているようです。「精神論」はメンタルを強化するためにあります。感謝や挨拶を大切にするなど、必要な要素です。しかし「根性論」は無理な練習や明らかに取れないボールを取れと言われるなどのイメージがあります。明らかにこの2つは異なりますが、プレッシャーをかけることで選手が試合のピンチや甲子園という舞台に臆さないようにするという意図をもって指導する場合もあるようです。以前には、ダルビッシュ有選手もこのような内容のコメントを出していました。

高校野球は根性だけで勝てるものではありません。精神的な成長をしつつ、効率的に練習をすることで、選手の素質を引き出すことができるのではないでしょうか。ぜひ高校野球の指導者や監督は、選手を第一に活躍できるようにしてほしいものです。そしてこのような報道が減ることを祈るばかりです。選手の皆さんは、青春を楽しく謳歌してほしいものです。

転がるボール