高校野球 投手の投球制限を考える

投球制限

最近新潟県高野連が独自の考えで、1試合100球と投球制限を実施すると話題を呼んでいます。このことは全国的に賛否両論され、高校野球界では最も注目されている案件です。

新潟高野連によると、投手の故障予防と控え選手の出場機会を増やす目的としています。
何しろ初めての試みなので、実施してみて結果がどうなるかで判断していくしかないでしょう。

この背景には何年も前から、予選から甲子園の何試合も1人で投げ抜き、結果肘や肩を壊し選手生命を絶たれた選手が多くいるからだと言われています。
最近では金足農業の吉田投手が予選から決勝まで1人で投げ抜き、結果決勝では疲労で球が走らず大阪桐蔭に打ち込まれたことは世間が知る通りです。

幸いにも彼はどこも傷めることなくプロに入団しましたが、これから故障する可能性が無い訳ではありません。投手の肩と肘は消耗品だと言われていて、一流の投手になればそのリスクを大きくなっています。

現に大リーグで活躍している投手達は、殆ど肘や肩を故障し手術を受けています。
投手は一試合投げるたびに肩や肘に負担かかかり、中には炎症を起こし痛みが出る場合もあります。高校生の未発達の身体では、尚更そのリスクは大きくなります。

新潟県高野連が一石を投じて、全国高野連が高校球児のために良い方向になることを期待したいものです。